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OUTSIDER

古えの森に棲む一匹狼がホロホロ喰らったようです。

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比古誕月間その24

hi1124.jpg

比古誕月間二十四日目!もとい!!

比古誕生日おめでっとう!!
゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜

 

カウントダウン最後は霊体土方さんに拉致られる、でしたb←
たまには土方さんに花を持たせてあげないとと思ってwww
霊体なので姫抱きだって余裕。そして浮ける。しかも触れる。何でも有りか!そうだ!
斎比(剣比)よりリア充な感じが出てたら本望。

っつーことで、当日の今日はちょっといつもと趣向を変えて、こんなこともやってみまーした。
何分、遅筆もいいとこのオダなので、しっちゃかめっちゃかなのはどうか大目に見てやって下さるととてつもなく嬉しいです。

では、自慰下げ。

比古誕記念SS


十月ともなると、吹く風も更に冷えて暖かさが恋しくなる。
山中での生活が長い比古も、仕方ない事とはいえやはり寒さは堪えるものだ。
まして、今は十月も下旬。山は冬の訪れが早い。

窯の火を徐々に鎮火させていくと、上向きだった風の流れが体を取り巻くようなそれに変わる。
片付けも早々に済ませ、残した火種を持って家の中の囲炉裏へ火を移した。
まだ暖かくなるまでに時間が掛かるだろう。
その間、晩酌の準備をする為に酒が常備してある棚へ足を向ける。
孫が産まれたお祝いだからと、麓の酒屋の店主からお裾分けとして貰った上等な酒を密かに楽しみにしていた。
そろそろ熱燗が染み入る季節だ。

(……ん?)

視界の端に映る、この家にそぐわない物。
瞬時に連想するのはいけ好かない不良警官。自然眉間に力が入る。

(忘れて置いて行きやがったのか、あいつ)

出張と称して東京から出てきた不良警官は、つい昨日までここに滞在していた。
三日前に降った雨で山道が泥濘んでいて、足元を中心に衣服を酷く汚してやって来た。
そのままでは上がらせないと言えば、大人しく洗い場で服を脱ぎ、渡してやった着物に着替えて風呂を沸かし始め、ついでに手袋を洗濯していた。
この警官が意外に几帳面で綺麗好きだと知ったのはいつの頃だったか。
昨日は見事な秋晴れで風も心地よい洗濯日和で、朝から残りの肌着や制服を朝から桶に放り込み、この際だからと比古が着ていたものまで剥ぎ取っていった。
綺麗に皺を延ばして干し、乾けばきちんと折り目をつけて畳む姿を見て「相変わらず見掛けに寄らなさすぎだ」とからかった。

改めて不良警官の忘れ物を見遣る。
朧気な記憶だが、昨日夕方に帰って行った時には身に付けていた筈の、白い手袋。
今ここにあるものは、一昨日の夜警官が洗濯して囲炉裏付近で乾かしていたものだ。
昨日見送った記憶が正しいものであるならば、それは予備の手袋があったということになる。

(…あの野郎…そんなもんまでこの家に置いてやがったのか)

ぴくりとこめかみを震わせ、その手袋を引っ掴む。
このまま火の育った囲炉裏へ投げ捨ててやろうかと思ったが、止めた。
酒を取り出すのも忘れて、比古はその場に座り込む。
よくこんなものをはめたまま日常生活が送れるものだ、としみじみ思う。
たまに持ち込んでいる資料の紙束を繰っている時でさえ外していなかった。
あの男は、一日の大半をこの手袋をして過ごすのだ。
そして恐らく、刀を振るう時もそうなのだろう。

(まぁ、刀なら滑り止めにはなるか。冬月じゃ無理だが)

いやに白いその手袋を、徐に右手にはめてみる。
視覚的に違和感は拭えないが、大き過ぎずきつ過ぎず、付け心地は意外と悪くない。
よく見れば、手の平の面、所謂竹刀胼胝にあたる部分の生地が少し擦れて薄くなっている。
分かっていたことだが、あの男も戦いにその身を置いているのだと実感させられる。
明言はしないが、裏の仕事で刀を抜いた日は体を求められることが多い。
裏の仕事のことは何も話さないし、それによって精神がぐらつくような性格ではないが、あの男なりに思う所があるのだろう。
尤も、それは比古が気付いているだけで、男の雰囲気はいつもと違いない。
比古にだけ読み取れる、斎藤の心の機微である。

思えば、行為の最中もこの手袋をしたままだ。
顔を触る時も髪を触る時も、体を触る時も。
まるで手と同じく感覚があるとでも云う様に触れてきて、こっちまで錯覚してしまう程だ。
だが、互いの体の色んな所から出た体液でぐしゃぐしゃになっているのを見せられた時は、流石に居た堪れない気持ちになった。
何せほぼ比古が出したものだからだ。
出させるようなコトをしたあいつが悪い、と右手を翳しながら心中で毒づく。

(うっ………クソッ…)

色々思い出していた上、右手のそれを見たらやけに意識してしまい、体の奥がジンと疼いた。
嫌でも思い出される仕種や声。無意識に下肢へ手が伸びる。
二重三重に覆われているにも拘らず指の感覚を敏感に捉え、一瞬小さく息が詰まる。
袴の黒と手袋の白の対比を目にした途端、ムクムクと存在を主張し始める自身。
脈動まで伝わってくるようだ。
愈々窮屈になってきた下帯の中を解放せんとするが、普段扱い慣れない手袋越しの腰紐は固く、間怠っこさに焦れた比古は素手の左手で細い腰紐を引き千切った。
それを見遣るでもなく傍らに放り、締め付けの無くなった袴を煩わしそうに足首まで下げる。

「…ん……」

下帯一枚の膨らみはまだ完全ではないものの、一人で慰めているにしてはその変化の速さは歴然としていた。
近頃は歳の所為か、そもそもそういう気分になることが少なくなっている為尚更の事比古は驚き、眉を顰めた。
全体を撫でるように触っていると、甘い疼きと共に脳内に蘇る斎藤の声。
目を閉じるとそれは益々鮮明になり、這う指はいつしか比古自身のものから斎藤のものへとすり替わっていた。

「あ、ぁ……っん…」

いつも斎藤がそうするように、竿を、嚢を、焦らすように緩急をつけて弄ぶ。
自分の意思とは離れた所で、しかし確実に啼き所を心得ている動きを頭の隅で不思議に思いながら、もどかしい愛撫に没頭した。
じわりと下帯の一点が濡れ始めたことが生地越しに分かる。
滑りをよくした先端をここぞとばかりに指で弄くると、次々と滲み出る先走りは手袋の内側にまで浸透した。

「あぁっ、くっ……んぅ…ン……」

斎藤の、満足した息遣いが聴こえる。
嫌がる自分を、嬉しそうに眺める顔が見える。
力強く、時に優しく触れる指を感じる。

「はぁ…はぁ……」

触れていなかった乳頭がいつの間にかピンと立ち上がり、赤い長着に擦れて鈍い痛みを感じさせた。
衿を寛げ、筋肉に覆われた豊満な胸を外気に曝す。
見るからに尖り張り出ているそれを、やはり素手では触れずに右手を寄せて弾いた。
比古は、自分で処理をする際に胸にまで気を回すことはまず無い。
今責めているのは斎藤の手なのだ。

「んんっ、ん…ぃ……いいっ…」

先走りで滑った指がぐりぐりと乳首を弄る。
弾いたり、指で摘んだりしていると痛みは快感に変わっていき、息も上がる。
全身が切なくなって、薄い涙の膜が視界を覆った。
そして下帯の中は更に大きくなり、既に下帯をぐいと押し上げている。

「…あっ……ア…」

背面の下帯の端を解き取り去ると、糸を引いた先走りが足の付け根に光る線を描いた。
先端がもう腹に当たろうかという程反り返っている。痛みさえ感じるようだ。
亀頭と竿の境目を包み込み捻るように擦ると、コプッと体液が溢れた。
それを潤滑液として、右手はゆっくりと、そして徐々に速度を増して全体を扱き始める。
時折鈴口を指先で引っ掻き、走る刺激に身を強張らせた。

「いっ、ぁだ…っ…さぃ……と…ッ!あぅ‥んっ…」

自分の声が聴こえるのが嫌で、比古は潤む視界から反対側の手袋を掴むと、それを噛んで声を抑えた。
水分を含み切れなくなった右手から、クチクチと音がし始める。
濡れた生地特有の少しざらついた感覚は、いつにも増して快感を引き上げた。
空いている左手が無意識に胸の尖りを弄ると腰が跳ね、射精感が高まる。

hi11242.jpg

「んんッ、んーッ…ンッ―――…」

手の平で頭部を刺激した瞬間精液が勢いよく溢れ、白を白で汚した。
前に出したのはいつだったか忘れる程久し振りだったそれは量も多く、指と指の間に橋を作っても切れることもない位に濃かった。
充分過ぎる程出し切って脱力した比古は、我に返りつつも暫くその場から動けずにいた。

「…はぁ……何やってんだか…」

処理後の罪悪感と羞恥心、情けなさが綯い交ぜになって軽く自己嫌悪に陥る。
襲ってくるであろう眠気に負ける前に、汚した手袋を外し服を直そうとした。
―――が、突然その腕を何かに掴まれたかと思うと、顎を捕られ唇が覆われた。

「―――ッ!!?」

それが接吻で、相手が斎藤一だと気付いた時には既に咥内は蹂躙されていた。
舌が絡め取られ、唾液を奪われ、送り込まれ、口蓋や唇の裏まで舌が暴れ回る。
漸く離れたかと思っても、間髪入れずに零れた唾液を舐め取り、唇や人中をも舐め回されて、息が苦しい比古は顔を逸らして拒絶を表した。
それでも暫くは耳や首などに吸い付いていたのだが。

「んっ…お前、何で……ぁ…いつから?…ちょ‥んン…」
「っはぁ…何故と問われれば、休暇をもぎ取ってお前を愛しに。いつからと問われれば…お前が胸を弄り始めた頃からか」
「っ!」

絶望感と今まで感じたことの無いような羞恥に見舞われた比古は二の句が継げない。
穴があったら入りたいとはまさに今この時の為の言葉だ。
口付けを繰り返し、至近距離で微笑む斎藤の顔の、何と嫌味な事か。

「今日の為に一昨日も昨日も、手を出さずにいたんだがな。…待ち切れなかったか?」
「ンな事…」
「こんなものを付けて…可愛い所あるじゃないか」
「っ!……これ、は……」

掴んだ右腕はそのままに、斎藤は体液の染み込んだ手袋を下から銜えて捲り上げていく。
濡れきった布の下から白い肌が現れる。指先は多量の汗や精液等でふやけていた。
口からぶら下げたそれを離すと、ボトッと水分を含んだ重い音を立てて床へ落ちる。

「俺を想ってこんなに濡らしたんだろう?」
「っ…!…ぅ…馬鹿、その手舐めるな…」
「お前の味がする。本当はそっちにも吸い付きたいぐらいだ」

色んな体液が混じって蒸れた手は正直好ましくない臭気だが、そんな事などお構い無しとでも言うように、斎藤は比古の右手を余す所無く上塗りするかのように貪った。
そっちとは外した手袋の事だが、比古はそれだけはさせまいと端に除けた。
抜けきった力も戻ってきたところでその場を逃れようとする。
が、当然の如く斎藤に止められ、押し倒されて背中を強かに打った。
稀に見る後ろめたさで窮地に陥り、体温が上昇と下降を繰り返していて、本人は痛みを気にするどころではなかったが。

「離せっ。お前のもんをあんな風に汚して悪かった。嫌味なら後で聞いてやるから退け。俺を一人にしろ。見るな。触るなっ」

半ば自棄になった謝罪が混じる抗議も、既に斎藤は聞く気が無い。

「俺の名を呼んだ時は、流石に俺も危なかったぞ」
「っ!?」

密着した体に押し付けられるもの。見ずとも分かるその存在は、比古の背筋を冷たい物が走るには十分過ぎる程の昂りを感じさせた。

「お前…何だよそのでかさは」
「こうなった責任の大半はお前にあるんだから、大人しく観念しろ」
「んムッ」

隠れてすべき行為を、あろうことか一番見られたくない者に発見され、生涯一の恥を負ったとさえ感じた比古。
意地の悪い斎藤の事だ。そこに付け込まれたかと思い抗おうとしたが、口付けや手の動きに必死さを垣間見て、どうやら自分の思い過ごしだと理解した。
それに男として、この状態にまでなって抜けないのは拷問に近い所業であると比古とて分かっている。
消えかけた火に再び勢いがつく。

「…早く済ませろよ。晩酌がまだなんだ」
「……了解し兼ねる」
「おいっ。あッ、馬鹿いきなりッ……!」







「―――おい」
「何だ…」

結局一度や二度では済まされず長く付き合わされる羽目になった比古は、掠れた声で返事をした。
斎藤に敷かせた布団の上で、窓から見える月を見ている。
囲炉裏から酒の匂いが仄かに漂った。

「異国では毎年、自分の生まれた日を祝う風習があるそうだ。その日に歳も取る」

温めた銚子を取り出しながら斎藤が言う。
それをまず比古の杯に並々と注ぎ、自分の方へも同じように。
熱燗の甘い香りが鼻腔を擽る。

「しかも生まれた時点では零歳。正月が来ても歳は取らずに、生まれた日が来てやっと一歳だ」
「へぇ。そりゃ面倒な習わしだな。生まれた日なんざ大事に思ったこと無ぇが」
「お前は今日だったな」
「あー………十月二十四日。言った事あったか?」
「確かに今日だな」
「何だよ」
「おめでとう」
「あ?…あぁ…」

嬉しそうに酒を呷る横顔。
比古は知らない。「おめでとう」という一言に「生まれてきてくれて有り難う」の意が籠められている事を。
「出会ってくれて有り難う」が隠されているという事を。

「あったけぇな」

そう独り言ちて、比古もまた反転した月が添えられた上物の酒を呷った。
降ってきた口付けは、同じ味がした。






「大抵はその日に、祝う側が贈り物をするらしいんだが…」
「贈り物ねぇ」
「お前には俺の手袋でいいようだな」
「その話は止めろブチ殺すぞ……にやにやすんな死ね!」


終わる。





今月書き始めた当初はただの手袋×比古文章だったのに、どうやって締めようか迷って取って付けたように無理矢理誕生日話にしたったwww
くそうww何か敗北感www(誕生日だから別にいいのに)

ともあれ、比古誕生日おめでとう!
比古誕企画は月末まで続きます。

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